モーリス産駒が重賞1着・2着

 シンザン記念が10日、中京競馬場で15頭によって争われ、4番人気のピクシーナイトが逃げ切って重賞初勝利を飾った。鞍上の福永騎手は、史上5人目のJRA通算2400勝を達成するとともに25年連続JRA重賞勝利。2着に8番人気ルークズネストが入り、モーリス産駒はJRA重賞初V&ワンツー。1番人気のククナは4着だった。

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 寒風を吹き飛ばす熱い走りだ。初のマイルにも臆することなく、ピクシーナイトが鮮やかに逃げ切った。JRA通算2400勝を重賞で飾った福永騎手は、満面の笑みを浮かべながら振り返る。

 「いいスタートを切ることができたし、これが大きかったですね。周りの出方もありましたが、逃げもありかな、と思っていたんです」

 前走、出遅れて3着に敗れたこともあり、この中間は入念なゲート練習を課した。「これが大きかったですね」と語るように好スタートからハナに立ち、道中はマイペース。直線でも脚いろは鈍ることなく、2着に1馬身1/4差をつけた。節目の勝利に加え、25年連続JRA重賞制覇を決めた鞍上は「GIを勝てる能力を持っているという認識はありました。きょうは逃げたけど、今後はどんなレースができるかでしょうね」と期待を膨らませる。レース史上最多タイの3勝目となった音無調教師も「馬混みで折り合うのは難しいし、素直な乗り方をしてくれた。能力が高いから、折り合いさえつけばマイルでも好時計で勝てる」と声を弾ませた。

 現役時代にマイルGIを4勝したモーリスの産駒は、これがJRA重賞初V。次走は未定だが、トレーナーは「春はマイル路線で行くし、この距離なら馬のリズムを重視していくことが必要」と語っており、今春の最大目標はNHKマイルC(5月9日、東京、GI、芝1600メートル)になりそうだ。

 過去にはアーモンドアイ、ジェンティルドンナなどの一流馬が勝利を収めた出世レース。ここを制したピクシーナイトにも今後、注目が集まる。(佐藤将美)

■ピクシーナイト 父モーリス、母ピクシーホロウ、母の父キングヘイロー。鹿毛の牡3歳。栗東・音無秀孝厩舎所属。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬。馬主は(有)シルクレーシング。戦績3戦2勝。獲得賞金4806万6000円。重賞は初勝利。シンザン記念は音無秀孝調教師が2011年レッドデイヴィス、14年ミッキーアイルに次いで3勝目。福永祐一騎手は初勝利。馬名は「母名の一部+騎士」。

ネット上では今まで不作と言われていたモーリス産駒がとうとう重賞勝利
しかもワンツーとこれからはモーリス産駒が活躍しまくるかもしれない。

2021年3歳馬種牡馬ランキング

※ キズナ産駒4勝でトップ。
※ ダートが多くなるとやはりヘニーヒューズ。

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